Windows上でLinuxを動かす方法

 無償のVMware Playerを使い、Windows上でLinuxを動かすことが出来る。

 VMware PlayerはLinuxの実行しかできないため、QEMUを使いLinux用のディスクイメージをつくる必要がある。ディスクイメージにLinuxがインストールされる。


実行手順
1.VMware Playerをダウンロードし、インストールする


2.QEMU on Windowsからqemu-0.8.2-windows.zipをダウンロードする


3.qemu-img.exeでディスクイメージを作成する
 2を解凍して出来たフォルダにあるqemu-img.exeをコマンドプロンプトで実行する。

>qemu-img create -f vmdk f:\vmware\fedora-10G.vmdk 10G

 パスとディスクイメージの大きさは適当に変更すること。ディスクイメージの大きさは最大何Gかであって、10Gとしても3Gしか使わないのなら3Gしか確保されない。


4.VMwareの設定ファイルを準備する
 ディスクイメージと同じフォルダにfedora-10G.vmxというファイルを作成し、下記の内容にする。

config.version = "8"
virtualHW.version = "3"
memsize = "256"
ide0:0.present = "TRUE"
ide0:0.fileName = "fedora-10G.vmdk"

ide1:0.present = "TRUE"
ide1:0.fileName = "auto detect"
ide1:0.deviceType = "cdrom-raw"
floppy0.present = "FALSE"
ethernet0.present = "TRUE"
ethernet0.connectionType = "nat"
usb.present = "TRUE"
sound.present = "TRUE"
sound.virtualDev = "es1371"
displayName = "Fedora Core 6"
guestOS = "other26xlinux"
nvram = "fedora-10G.nvram"
scsi0:0.redo = ""
ethernet0.addressType = "generated"
uuid.location = "56 4d 04 23 91 e7 00 52-b8 2d ff b1 67 ca af f4"
uuid.bios = "56 4d 04 23 91 e7 00 52-b8 2d ff b1 67 ca af f4"
ide1:0.autodetect = "TRUE"
ethernet0.generatedAddress = "00:0c:29:ca:af:f4"
ethernet0.generatedAddressOffset = "0"
checkpoint.vmState = "fedora-10G.vmss"
tools.remindInstall = "TRUE"
ide0:0.redo = ""

 fedora-10Gはファイル名なので適当に変更する。「displayName」はVMwareのタイトルバーに表示する文字。「guestOS」は利用するOS。今回はFedora6をいれたためゲストOS名はOther Linux 2.6x kernel。設定ファイルには「other26xlinux」と書く。
 この設定ではフロッピーを利用できない。フロッピーを使いたいなら、「floppy0.present = "FALSE"」を「floppy0.fileName = "A:"」に変更する。


5.OSのインストール
 OSのインストールCDを入れ、4.で作成したfedora-10G.vmxを実行する。後は普通にOSをインストールする。
 途中、ディスクを初期化するという警告メッセージがでるが、3.で作成したディスクイメージを初期化するだけなので、怖がらずに「はい」を押すこと。



参考

  • 本当に無償で使える「VMware Player」 ― Weboo! Returns.

http://yamashita.dyndns.org/blog/343

  • VMware PlayerとQEMUで仮想PCを無料で使う!? - bnote

http://www.bnote.net/windows/windows/free_vmware2.shtml